パレ一ド

Galileo Galilei パレ一ド歌詞
1.僕から君へ

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

事の結末は案外先延ばしになって
僕らの確信も膨らんではしぼんでしまうから

誰だって自分が步いてる實感が欲しくて
振り向いては止まり積み重さねを確かめているよ
大人になれない子供達を乘せた汽車は
諦めきれない理想とこっちを行ったり來たりさ

理解も納得もするわけなくて
それを言葉にもできなくて
だましだまし步いてはいるけど
汽車は僕の頭上空高く走っていく

どこへ行くのかな

進めてない理由は丈夫なブ一ツがないから
馴染めないんだずっと
セオリ一通りの成長過程?
悔しくて僕は裸足になって爪先立ち
思ったよりも強くこの足で步けるみたいだ
砂ぼこりに君の踏み出した足跡を見つけた
汽車の車窗から轉げ落ちたあの日誓った事

ぶら下げるだけの夢ならいらない
步みを止める言い譯もやめた
背中合わせに步きだした僕ら
頭上の空は同じ冷たさで續いていく

誓いの歌が聞こえる

早くもっと早く
僕の足が地平線へ向かう
君に聞こえるように
迷いも憧れも希望も弱音も
同じ空の下で歌う

遠くなるほどに君の背中は
強く大きく確信になった
振り返ればそんな君が見えて
僕は僕の地平線を目指さなきゃ
理解も納得もしなくていいや
わかったフリなんて僕はしない
汽車はどこかで汽笛を鳴らして
僕らがふと頭上空高く見上げた未來

誓いの歌が聞こえる


2.稚内

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

アメーバみたいな犬の落書き 擦れたタイヤだらけのガレージ
3つのコードで作った曲が 僕らのあくびの代わりだった

風の強い退屈な街に 滅多に晴れない曇った空
抑えこまれてしまうよ 古いピアノが悲鳴を上げた

光ある方へこの場所から
カーブを描いて感情は弾む

膨らむ音楽 僕らのパレード 鼓膜破る程に育て
かじかむ手のひら 握ったギターで鼓膜破る程にかき鳴らせ

イギリスかぶれの家出少女が 雨に打たれふてくされてる
穴の空いた傘をさしてあげるから 僕についてきて

枯れ葉の上にあぐらをかいて
遠くを見る君の横顔が胸を刺す

今此処で始まるパレード 進んでく
君も風も曇り空も一つになって弾んでる

裸足の足跡 深くいくつも残したい
飛び跳ねてみせるんだ 君が笑ってくれるように

何を好んで 何を嫌って 何を手に入れ 何を失くして
どこへ向かおう どこかで君と
誰かに笑われてもいいよ

ガレージの鍵を首にぶら下げた
さよなら冷たい水の流れる沢
あの曲を聴きながら

落ち葉の上を風より早く走ってく
目に映る物全て 一つになって僕の中

今此処で始まるパレード 続かせよう
となりにいる君の顔が曇らないように鳴らすメロディー

膨らむ音楽 僕らのパレード
膨らむ音楽 僕らのパレード

アメーバみたいな犬の落書き 擦れたタイヤだらけのガレージ
古いピアノが軋んで鳴いた ここにはもう誰もいないよ


3.18

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

無理やりに每日を
樂しく著飾ってみたり
噓笑い 苦笑い
その上からまた噓を飾る
味氣の無い造花の束
君にあげても答えはないし
張りぼての向こう側が
透けて見えちまったみたいだ
眠る前に君が瞼の裡に現れて
淚と本音の蓋を開けてしまう前に
18の誕生日
僕はきっと向こう側に
行ってしまうんだ それでも
何も變わりはしないよ
時間は止まらず僕らの背中を押していくさ

寒い秋 滿月が
靜かな夜に浮かび上がって
僕の氣持ち 君の氣持ち
全てが浮き彫りになった
上っ面だけの綺麗な言葉
いくらでも言えたりするけど
そんなもん 僕の辭書には
書いてないから安心しなよ
向こう側なんて最初から
あってないようなもんだったんだ
僕よりも先に君は氣づいていたみたいだ
18の誕生日
君と同じ目線で
滿月を見たいから背伸びをするよ
何も變わりはしないね
僕と君の氣持ち
それから生まれてからの時間以外は
ハッピ一バ一スデイ
窗邊に吹いてきた風が
蠟燭の火を消したら
迎えるハッピ一バ一スデイ 君と笑う
僕らは少しずつ變わっていく
Happy Birthday


4.ハマナスの花

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

雨が降って 虹が出來て
綺麗ね はいオワリ
寂しくなって あなたがいて
獨りじゃない はいオワリ
言葉はいつも薄っぺらいよ
僕は勝手に決め付けた
卑屈な顏で自分を笑った
本當は泣きたかったのに
染まりたくないと
止まったままで 吐きだした聲に
君は靜かに頷いた
世界は張り裂けて
僕はここにいる
受け入れることは
染まるのとは違うから
僕が僕で いられたら
どれだけ いいだろうかなんて
嘆くだけの 止まった時間を
拔け出そう

僕らを赤裸々に表現したような
うそ臭いリアルの映畫や小說に
無力感と馬鹿らしさと
共感を感じるんだ
氣付けば僕は一人 傍まで來てよ
君とみつけた場所
一つだけ種を植えよう
步き出して 隨分過ぎて
少し疲れたら あの種に水をやろう
僕が僕でいられたら
君が君でいられたら
僕らに似た色をした小さなばら
ハマナスの花
僕らに絡みつく流行の世界に
強く根を張り 朝露に濡れて
伸び上がって
一つだけ笑いた
世界は廣がって 僕らここにいる
幾千の色が 少しずつ混ざってく
僕は僕でいられるよ
君は君でいられるよ
あの花の色は決して 忘れないから

色あせないよ


5.四ツ葉さがしの旅人

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴


雨降り バスに飛び迂む僕ら
今日で少しだけ自由になれる
そっと繫いでない方の手で
君の青い傘に觸れた
バスはのろのろと街を後にした
指先からは賴りない體溫
四ツ葉さがしの旅人
小さな安い部屋と少しのお金と
希望を見つけられますように
行き先ナシの白い切符
窗から風に飛ばす

雨上がり バスから降りた僕ら
遠くなるクラクション背中を押した
出發前夜に眠れなくて
語り合った話の續きをしよう
人の海の中 手を離したら
僕らはきっと暗闇の中だ
四ツ葉さがしの旅人
小さな理由ひとつ 君と抱きしめた
どうやって守ればいいんだろう
ぼやけた決意は今
霧みたいに僕らを迷わせる

繫いだ手の重みを感じ始めた
息づかいが不安を伝える
足りないのに一杯な胸の中が痛む
道を見失った僕の目に見えるのはなんだろう
なんだろう?
バスは遠く後ろ やめるのかと問う
首を橫に振って 僕らは戾らない
四ツ葉さがしの旅人
ありがとう 青い傘はここに置いていくよ
確かな事を探して
四ツ葉の芽吹く季節
僕らは旅をしていく


6.夜の窓辺と四つ葉のクローバー

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

ちょっと破れた心 囲えるなら水色の四角
お気に入りの風景をつぎはぎ縫いつけてみたい

君の白い肌と同じ色に染まりたい
名前覚えたよ 映画に出てくるような

夜の窓辺 四つ葉のクローバー
雨が降ってきても君の涙は分かるんだろう

別れの里で君に会う
あまのじゃくにあまのじゃくさ
ここで見た星を拾い集めて
二人の歳の数だけ食べてみたい

やがて君の名を忘れてしまう日が来るでしょう
お気に入りの風景もほつれてしまう時が来る

“本当”みたいな嘘笑い止めよう
涙が溢れても君の涙は分かるんだから

出会いの空で君にグッバイ
あまのじゃくはあまのじゃくさ
夜の窓辺と四つ葉のクローバー
空を見るたび思い出すのは嫌だ

雨降る東京 君を探す
あまのじゃくは泣いているよ
夜の窓辺と四つ葉のクローバー
必死で思いだそうとする


7.夏空

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

僕らが一つ一つの夢を守りぬけるなら
夏空にした約束は100年後でも破れない
それを君は笑って嬉しそうに話してよ
時間をもがくその手を
僕は決して放さないからさ

朝日を待つよ 明日は嫌いだけど
友達と話すよ 人は苦手だけど
難しい歌を聴き始めたよ
ワタシの人生は思うほど
簡單には出来てないから
捨てきれない自分 大人になったふり
周りを見回しても大人の顏ばかり

好きだった歌が響かなくなったな
誰のせいでもない
僕のせいでもないんだろう
僕らが不安の中で道を選び拔けるなら
橫道の途中で顏だして
何度でも君に會えるよ
グッドラック 手描きの地図が
滲んで読めなくなっても
迷いのないこの氣持ちが
いつでも振り返る勇気くれる
あの日夏の青い空 首筋の汗と
吐き捨てた不満や不安とそして希望の数々
街に吹く乾いた風 大好きな風景
こじ開けた心の奧に
ぎゅうぎゅうにつめこんで

進んでく君の姿を見失わないように
何度でも空を仰いで確かめたって構わない
僕らがちぎって飛ばした
気持ち街に消えてく
ビル風が髮を揺らして
ぐしょぬれの心乾いたら
振り返る君は笑って
夏の終わりを告げてさ
気づいたら手を握ってた
見届けるまでは離さないよ

諦めと決めつけで色褪せた時代を
目の覚めるような青い色で塗りつぶすように
地図を描く 消されても僕らは迷わない

空を駆ける渡り鳥が
僕らに自由を歌ってる
震える君の掌を
確かめるように握りなおす
グッドラック 僕らの果ては
けだるい世界の向こうで
綺麗事なしの約束
雲一つない空に放とう


8.フラッピー

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

フラッピー 僕の小さなフラッピー
いったい君はどうして僕の小さな鞄の中から抜け出したんだい
フラッピー 僕の小さなフラッピー
いったい何を言いふらしているの 君が愛嬌振りまき過ぎたせいで

ハートは歌う つまらない そこには僕の気持ちがないのに
ハートは歌う つまらない そこには僕の気持ちはないんだ

フラッピー 僕の小さなフラッピー
愚かな僕の鞄に残したビスケット それから大事にしてた紙飛行機
フラッピー 僕の小さなフラッピー
いったいどこでどうしているの ぽっかり空いた隙間は君の形だよ

ハートは歌う つまらない そこには僕の気持ちがないのに
ハートは歌う つまらない そこには僕の気持ちはないんだ

フラッピー 僕のキュートなフラッピー


9.どうでもいい

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

エッセンス入りミュ一ジック
ファン回る屋根裡の裡の裡の裡の裡
捨てずにいる 廢れずにいる
吸われずにいるのは
そう 數の暴力 揃いも揃って
腦の能力から先導してるのさ
捨てずにいる 廢れずにいる
吸われずにいるのは
見えない 落ちない色フリ一スタイルな
アンチテ一ゼにロックンロ一ラ一
心躍らずにいないわけない
本來ならそこで往來
氣持ちをひけらかして泣いて喚け
誰もが優しくしてくれるから
檻の鍵を飲み迂んでる
君に一切合切關わりたくないよ

騷音 爽快 後悔 どうだい?
ハイファイ ロ一ファイ
なんでもいいんだ
言ってりゃいいんだ
そこで ここで 君が 僕が
誰が 誰が 誰が 何を 何を 何を
何を言った?
見えない 落ちない色 フロ一リングに
污れたスニ一カ一履いてロ一ラ一
どうにもならない事こそ一掃
本來ならそこでステルスメイト
何がいいの?と君が訪ねると
僕は當然オウム返しする
一體何回お前に言えばいいんだ
いいんだ いいんだ いいんだ

見てない 聽かない 行かない 書かない
笑わない 泣かない 終わらない 死なない
會えない 會えない 會えない 會えない
會えない 會えない 會えない 會えない
見てない 聽かない 行かない 書かない
笑わない 泣かない 終わらない 死なない
會えない 會えない 會えない 會えない
會えない 會えない 會えない 會えない


10.SIREN

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

昨日の晚から君は月を見てる
朝日が昇っても月は見えるの?
聲をかけても聞こえていない
そんなところが僕は嫌いで好きだった

カレンダ一を破る音で目覺めた
冷たい朝はいつだっけ
寢ているうちに雨が降って止んで
テレビからインチキ女の聲がする
「毛布の中で活きる革命家は死ねよ」
そんな感じのこと話してた
同じような日々をぐるぐる周り
三周くらいして僕は死んでゆく

分かりきったこと言っているだけ
それでもここから拔け出そうぜ
決まったやり方で
僕らは幸せになるかなれない
サイレンが鳴って耳をつんざいた
やっと君は月を見るのをやめた
急いで散らばった欠片を集めて
君の氣付かないうちに隱した僕は
毛布の中へ

優しいだけの言葉が僕の口から
シャワ一のように吹き出して虹を作る
七色に光る綺麗な虹を
「污い色ね」って君は笑って泣く

また降りだした雨の中
かき消した虹の色は忘れて
反射しあうガラスの欠片みたいに
僕らは擦れ合った

サイレンが鳴いて耳をつんざいた
觸れ合った指はもうすぐ離れてく
毛布の中からそっと片足を出して
冷え切った部屋から早く出ていこう
カレンダ一を破る音で目覺めた冷たい朝
いつだっけ ねぇいつだっけ
外で月を見ようよ
僕はそれを見ているよ
もうそれだけでいい
本當にそれだけでいい

いつもと同じ 君は月を見てる
これからどうしようかなんて考えてない
バックミラ一越し 君と目が合う
サイレンの音から遠ざかっていく


11.管制塔(acoustic)

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

青い風の吹く高い丘の上
君と二人で見た未來を描いた
大きな紙飛行機 風に乘せられて
どこまでも飛んでいった

遠い目をしてる僕の顏を見て
君は聲を出して笑ったね
強い風が吹いて飛ばされた
君の帽子を追いかけた

望んだ未來が來るのかって
不安でいつでも僕ら少し震えてた
僕らが飛ばした希望の紙飛行機の事を
いつまでも君と話していられたらいいのに

管制塔 僕らの飛ばした未來が
見えるでしょう 綺麗でしょう
そいつを信じていたいんだ
管制塔 僕らの信じた未來が
いつの日か來るんでしょう
それを待っているんだ

赤くなった空 それに染まる丘
時間はいつだって僕らを無視して
進んでいくんだ 僕らの時間だって
いつのまにか進んでいる
聲が變わって背が伸びて
自分が大人になっていくのを感じていた
君と二人で語った大切な未來だけは
絕對に變わらないように誓おう
管制塔 大人になった僕らが
見えるでしょう 變わらないでしょう
色褪せないまま
管制塔 あの未來はもう
すぐそこに來てるでしょう
僕らは待っている

暗くなった空 光り輝く星
終わっていく時間と時代
近づいてくる未來
紙飛行機は飛んでゆく

管制塔 二人が夢見た未來が
見えるでしょう 綺麗でしょう
僕には見えるよ
管制塔 どんな未來でも
受け容れるよ 變わらない
僕らのままで

いつまでも

どこまでも